【タミヤ 1/24スバルインプレッサWRC モンテカルロ’05】を完成まで進めます。
デカール貼り
ボディにデカールを貼っていきます。大判のものから貼って全体のバランスを取りながら進めます。ボディ側面のイエローラインとスバルロゴはボディ形状への合わせがなかなかに難しいので、途中で乾いて動かなくならない様、水分多めに保ちつつ位置合わせをしていきます。そのスバルマークのデカールは大判一枚になっているので、難しい場合はイエローラインと六連星マークを分割してしまった方が貼りやすくなります。ついでにボディの境目に来る余分な透明部分もカットして、透明デカールのしわ寄せを防いでおきました。デカールが動かなくなる程度まで乾いてきたら、ドアパネルやドアノブの境目に重なった部分(スジボリ部)にナイフを入れカットしておきます。カットした部分はマークフィットを使ってエッジに馴染ませておきます。
このキットの仕様なのか生産時期(デカールが古い)のか蛍光イエロー部が硬い感じがしました。凹凸部などは始めは馴染んでいても乾いてくると浮いてくる事が多かったです。結局、馴染ませようと格闘しているうちに割れたり砕けたり切れたりしてしまったので、タミヤさんのカスタマーセンターにお世話になりました。
クリアー塗装
デカールを貼り終えました。2日程度時間を置いてデカールを感想させてからクリアーを吹いていきます。
メタリックにクリアーを重ねる場合、メタリック塗装表面がクリアー塗料の溶剤分で溶けてしまうと、メタリックの粒子が動いてしまい色ムラが出てしまう事があります。
最初は薄く吹きつつメタリック塗面へ付く溶剤分を出来るだけ抑え。徐々にクリアー層を作っていきます。後にクリアー層は研ぎ出しをするので、塗面の平滑さは二の次にしメタリック粒子が動かない事を優先していきます。クリアーは1回目:ザラ吹き(溶剤少なめ薄く載せる程度)、2回目:ザラ吹き(溶剤少なめ1回目より少し多めに載せる)、3回目(普段の希釈1層作る感じ)、4回目(3回目と同じ)な感じで吹きます。3日〜7日程乾燥させます。
研ぎ出し
クリアーが乾燥したら研ぎ出しに入ります。ざらつき(粒感)、面ムラを消しつつデカールの段差を消していきます。全体が均一なつや消し状態デカールまで削ってしまわない様に注意します。これ以上はヤバいと思ったら研ぎはやめて、クリアーを再度吹いて段差を吸収するようにします。エッジ部分も同様に削ってしまわない様に注意します。でもやっちゃうんですけどね。
艶出し・キズ消し
クリアーの研ぎ出しが終わったら艶出しキズ消しのコンパウンドをかけていきます。タミヤ製の赤(粗目)、青(細目)、白(仕上げ)で磨いていきますが、研ぎ出しの時と同様に削りすぎない様に注意します。磨き中にクロスにボディ色がうっすら着いてきたらクリアー層は削ってしまったという事なので、即ストップです。目立たなければそのままでもいいですが、修正が必要な場合は削ってしまった部分以外をマスキング→再度クリアー吹き→研ぎ→艶出しをします。
仕上げにハセガワのセラミックコンパウンドで磨いた後、墨入れ用の塗料で境目など適所にスミ入れをします。今回ボディには、クレオスのウェザリングカラーのマルチブラックを薄めに入れました。コート剤(モデリングワックスなど)を塗る場合は小物パーツを着ける前に済ませておきます。
外装パーツの塗装
ボディの磨きが終わったら、カーボン地パーツやドア枠などを塗装します。マスキングをしてカーボン地にはフィニッヤーズのカーボンマットブラックをドア枠にはセミグロスブラックをエアブラシで吹き付けます。リアウイングは内面とスプリッターはカーボン地なので、マスキングしてフィニッシャーズのカーボンマットブラックで塗装します。今回は使用しませんでしたが、カーボン地の部分はカーボンデカールを使用するとより再現度が高まります。
タイヤ・ホイール
タイヤ・ホイールはターマック用です。ホイールはゴールドで塗装済みのパーツが入っています。今回はそのまま使用しましたが、バリやヒケが気になる時は修正後に再塗装やタッチアップでカバーします。タイヤのパーティングラインは粗目の布ヤスリで削ってしまいます。
タイヤマークはホイールにタイヤを履かせてから貼る様にします。ホイールに履かせる前に貼ってしまうと履かせた時にタイヤが伸びてマークが割れてしまう恐れがあります。剥がれ防止と艶合わせの為にフラットクリアーをさっと吹いておくと安心です。ホイールはセンターとナット部分をエナメル黒で塗装しておきます。
ウィンドウ
ウィンドウは周りの黒枠を裏側から塗装します。キット付属のマスクシールを貼りゼミグロスブラックをエアブラシで吹き付けます。
表面にはロゴやカーナンバーなどのデカールを貼った後に、デカール保護の為にボディ同様クリアーを吹いて研ぎ出し艶出しまでやっておきます。クリアーを吹く前に足つけの意味で2〜3000番程度のスポンジやすりで表面を荒らしておき塗料剥がれのリスクを少なくしておきます。
ライト
ライトレンズとカバーの作業です。ライトカバーの周りは黒で塗装しておくとライト周りが明るくなりすぎずメリハリが出るのでオススメです。リアは黒のマスキンテープを細切りしてぐるっと一周させてました。
ボディの小物パーツ
ボティにサイドミラー、アンテナなどの小物を着けていきます。アンテナはロッド部を0.3mmの洋白線に置き換え、先端は瞬間接着剤を少量まとわせて再現しました。エッチングのキャッチピン(MFH製)も用意しておきます。フロントのラリープレート(?)はプラ板にデカールを貼ったものを用意しています。失敗したのはボディ形状に合わせないで平面にしてしまったところ。薄い金属板で型を取って作るべきでした。各パーツの接着は塗装を侵さない水性ウレタン系の接着剤を使いました。
完成
いよいよ完成が近づいてきました。小物パーツを付けたボディにウィンドウとリアウイングを付けたら、シャーシーと合体です。指紋や手汗がつかない様に手袋をして、これでもかというくらい埃を掃き、飛ばしあせらず慎重にツメをはめていきます。クルマ模型はここが一番緊張します。
合体完了、ひとまずほっと一息。アンダーガードを接着して完成です。
Gallery
タミヤ 1/24スバルインプレッサWRC モンテカルロ’05を制作していきました。キット自体は発売から年数が経過していますが、古い感じは全くしません。リアウイング一発抜きとか感動します。手が掛かるのはサイドのスバルマークデカールだけかなと。ボディなど外装パーツをキレイに処理すれば、特にディティールアップもしないでキットの中身だけで組んでも充分見栄えのいいインプが出来上がると思います。いいなと思っていただけたら、ぜひキットを手に取ってみてくださいね。