今回は【タミヤ 1/24スバルインプレッサWRCモンテカルロ’05】を制作していきます。 開幕戦モンテカルロ仕様でのモデル化。ターマック(舗装路)仕様なので、車高が低く大径タイヤを履いています。 その他、この記事を書いている時点では涙目WRカーのキットは、タミヤ製のラリージャパン・グラベル仕様/生産休止中)、ハセガワ製のラリージャパン・グラベル仕様とメキシコ・グラベル仕様が限定再生産で発売中です。
まずは組立説明書を見ながら、組立順序とパーツ構成・塗り分けの箇所などを確認します。 丸目の2001年型とランナー共有している箇所があるので、余剰パーツがかなり出ます。 パーツの形で判断しないで、パーツ番号を確認しながら進めていきましょう(経験済み)。
作業工程
- ボディ色パーツの切り出し、整形加工→塗装
- その他のパーツの切り出し、整形加工(内装・下回り・その他パーツ)
- ボディデカール貼り
- ボディクリアー塗装
- 内装・下回りの組み立て
- ボディの研ぎ出し
- ボディ部の塗り分け塗装と各部パーツ取り付け
- ボディとフロアの合体
- 完成♪
ボディ部の作業
まずはボディ色のブルーに塗装するパーツを切り出していきます。 ボディ・フロア・エアインテーク・リヤウイング・ロールバー・リアダッシュボードも忘れずに。 ボディ部はルーフアンテナ用の穴あけ作業があります。
ボディとフロアの合いとはめ方を確認しておきます。結構忘れがち。 ボンネットのエアインテークとリアウイングの合わせも確認しておきましょう。 写真には無いですが、ウィンドウパーツの合いも確認しておきます。クリアパーツは傷が付かないように注意!しましょう。
ボディのパーティングラインと段差がでてしまっている箇所を処理していきます。 全体に一周ぐるっと回っているので、見落としがないように注意していきます。窓枠の裏側などが見落としがち。
金型の合わせ目など段差が大きいところや、ヒケがあるところはパテ盛りしてから処理をします。 ここでは、フィニッシャーズのラッカーパテを使用しています。 フィニッシャーズのラッカーパテは、乾燥も早く乾燥後の肉ヒケもほとんど無いので、重宝しています。
パーティングラインと段差の処理が終わったら、全体的な表面処理をします。捨てサフを軽く吹いておくとキズや細かいヒケが確認しやすくなります。 スポンジやすり(1000番〜1500番程度)を使い表面を整えていきます。消しきれないキズや凹み・ヒケが見つかったら再度パテ埋めしてから処理するようにします。
ドアのモールドなど実車でパーツが分かれている部分を表現している凹みモールドが浅かったり(塗料の厚みで埋まる)分離いている感を出したい場合は、筋彫り工具やけがき針などで彫り直しをしましょう。また、溝や凹みモールドの隅の捨てサフを削り落としておくと角がだるくなるのを塗装一層分減らせます。
表面処理が終わったら、下地のサーフェイサーを吹きます。今回はホワイトサーフェーサーを選びました。 乾燥後に2000番〜3000番のスポンジやすりを使い、撫でる感じで塗装面のザラッと感を消しておきます。
ロールバーとエアインテーク、リアウイングも同様の処理をします。 ロールバーの段差処理箇所が多くてキーっとなりがちですが、無心でカリカリやります。
各パーツの処理が終わったら本体色の塗装に進みます。使用する塗料はタミヤのビン入りラッカー塗料「LP-41/マイカブルー」(缶スプレーを使う場合はTS-50/マイカブルー)。希釈は1.5倍〜でエアブラシの吹き具合で調整します。 0.5mmエアブラシで薄めに吹き付けながら全体に塗装していきます。このマイカブルーは細かい粒子のクリア系メタリックブルーで隠蔽力はあまりない印象。メタリック粒子の偏りがないようにエアブラシのカップ内の塗料を時々攪拌しながら(エアブラシ自体を回す、軽くうがいなど)しながら塗装していきます。
一度に塗り切らず、塗装→乾燥を繰り返して均一な色味になる様に仕上げていきます(今回は3〜4回)。エッジの部分は厚めに吹いておくと後の研ぎ出しの時に下地が出てしまうのを防げます。塗塗面のザラつきがある時は、2000〜3000番程度のスポンジやすりで塗面を慣らしながら重ねていくと、後々のデカール貼り時にデカールの密着度が高くなり剥がれや気泡、シルバリングなどのトラブル率が低くなります。
ボディ色の塗装が終了しました。2〜3日乾燥させてからデカール貼りに進みます。その間にボディ以外の作業を進めます。